専務不在!

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もう一度、悠哉に聞いてみる? …いやいや。 人事異動なんて、こういう会社ならどこだってあるだろうし、考えすぎなのでは? たまたま私は秘書に回されただけのこと。 それに…、秘書に選ばれた何かの理由があったとして、私がそれを知らなきゃいけなかったとしたら、きっと悠哉は教えてくれるんじゃないかなぁ? 「なる?どうした?」 悠哉に呼ばれ顔を上げると、もう話は済んだのか、ケータイを閉じていた。 不思議そうに私を見つめてくる。 「いえ、何でもないですよ!それより、取引先からですか?」 「ああ。…さて、どれだけハードになるだろうな。なるも、気合い入れろよ」 そう声をかけ、ニコッと笑う悠哉。 私も笑顔で返す。 そして、社長室へと歩き出した。 その後に、私も続いた。
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