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時間がないってどういうこと!?
っていうか、私のこの体はどうすればいいんですか!?
その場にゆっくりしゃがみこんだ。
うぅ…、悠哉のバカ!
だったらキスなんてしてこないでよ。
顔も体も熱くさせながら、ふぅと一息ついて落ち着こうと試みる。
そして立ち上がり、着替えはじめた。
まさか、悠哉が止めるなんて思わなかったよ。
というか、初めて?
…そっかぁ。
つまり、途中で私に止められる悠哉は、いつもこんな気持ちになってるってことなのかな。
それってどうなんだろう?
私の方こそ、もっと悠哉のことを思ってあげるべきなんじゃ…?
いやいや、全てを受け入れてたら、私の体がいくつあっても足りない気がする。
ええ!?
じゃあ、どうすればいいの!?
そんなの要らぬ心配だと思わぬ私は、着替えを終えて、なんとか平常心を保ちながらお風呂場を後にした。
部屋へ戻ると、テーブルにはすでに朝食が用意されている。
悠哉は私に気づくと、クスッと笑って迎えた。
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