改めてよろしく

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挨拶を交わし、さぁ、引っ越しが始まる。 一からの荷物まとめはかなりの重労働。 業者さんと一緒に、私はせっせと動いていた。 悠哉はというと、いつの間にかみんなを指示する方へと回っている。 …なんでしょうね。 やっぱり、社長になるだけの素質をもともとお持ちだということなんでしょうか? 事はスムーズに進んでいった。 お昼が近づき、お腹をすかせた悠哉は、「やっぱりこういときは蕎麦だろ」と言いながら、業者さんたちにもお蕎麦を振る舞っていた。 午後、荷物がまとまったものから順々に悠哉の家へと運ばれる。 結局、全てのことが済んだのは18時を回ったころだった。 疲れきってしまった私たちは、リビングのソファーへとなだれ込むように腰かけた。 …ああ、やっと終わった。 そう思っていても、荷物を運んだだけであって、私の部屋の中はとても混雑。 引っ越しの途中、いるものといらないものとに仕分けしておいた分、なんとか入りきったものの…、片付けにはさらに時間を要する。 「なる、あとは徐々に片付けていこう」 そう言いながら、となりに座っている悠哉は私の頭をポンポンしていた。
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