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次の日。
私と悠哉は、早めに目が覚めた。
「おはよう」と笑顔で挨拶して唇を重ねる。
これ以上にない、最高な朝を迎えた。
しばらくお互いに触れた後、悠哉はシャワーを浴びに寝室を出ていった。
私は上半身を起こしてふかふかのお布団にくるまりながら、しあわせな余韻に浸った。
…ああ、なんか私も、このお布団に負けないくらいフワフワしてる。
そして左手を出し、見つめた。
…ああ、ヤバい。顔が勝手にニヤケちゃうよ。
こんなに浮かれて大丈夫かな。
そう思いながらパッと振り向くと、テーブルにいるパンダと目が合った。
またもニヤケる私。
ほんとに君は、なんてラブリーなんだろう?
心の中でそう問いながら近づいた。
パンダを抱き抱え、マジマジと見つめた後、酔いのため息が漏れる。
その隣に置いていた鍵を見つめ、今度は頬が熱くなった。
夢じゃない。
私、悠哉と一緒に暮らすんだね。
手にパンダと鍵を持ち、胸を高鳴らせ、自分の回りをパンダに負けないくらいピンク色に輝かせながら、私はベッドからおりて寝室を後にした。
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