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「私がここで、どれだけ働いてきたと思ってるの?秘書歴は愛美とそんな変わんないんだからね」
…あ、そっかぁ。
愛美さんとも一緒に働いてて当たり前だよね。
でも、どうしてわかったの?
やっぱり、どこかで何やら見られてたんじゃ…!?
今度は顔を青白くさせてると、柏木さんはお構いなしに話を続けた。
「社長を見てて、おかしいとは思ってたんだ。あなたが秘書になってから、かなり変わったもの。笑顔が増えたというか、よく笑ってるというか…」
…悠哉が変わった?
それ、愛美さんも言ってたような…。
「確信を持ったのは、相沢さんが気分悪くして早退したときね」
え!?
気分を悪くした?
早退?
「私が代わりにここに来て仕事したんだけど、あの日の社長の不機嫌さときたら半端じゃなかったわ。何度心の中で相沢さん戻ってきて~って叫んだことか…。そんなに相沢さんじゃなきゃダメなのか!って腹立たしくもなったけど」
悠哉が不機嫌?
…それってもしかして、高野課長といろいろあったときじゃ!?
ああ、何てことだろう。
柏木さんに多大な迷惑をかけていたとは…。
私はすぐに謝りだした。
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