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その電話での受け答えを聞いてて、きっと取引先なんだろうとすぐに判断できた。
…また何か予定が入ったのかな?
きっと専務が戻るまでは、何かとゴタゴタするに違いない。
悠哉の立ち姿を見つめた。
そして、ふと、さっきの柏木さんの話を思い出す。
…なぜ、秘書の経験もない私が、社長秘書に選ばれたのか?
ホント、おかしいよね。
それは、初めて専務に秘書の話を聞いたとき、すぐに生まれていた疑問。
たしかにあのとき、はっきりした理由は教えてもらえなかったなぁ。
でも、専務が決めたんじゃないの?
社長のご指示だなんて。
専務は、何か考えてそう言ったんじゃない?
絶対裏があるはず。
何せ、あの専務だし。
そう思いながら、うんうんと頷いた。
それに、悠哉とそんな話ししたときあったよね?
専務が私を秘書にしてくれたことに感謝してるんだって話ししたとき、悠哉は何も言ってこなかった…。
…ん?
あれ、なんか引っ掛かるような…。
たしか、悠哉の様子、いつもと違かったんじゃなかった?
当時のことを一生懸命思い出そうとした。
けれど、なんとなくしか思い描けない。
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