夜闇の攻防

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街も寝静まった夜。その片隅、小さな木造の家屋。その寝室で、 「お慕い申し上げます、ミイナ様」  少年は少女の小さな手をとって、消え入りそうな声でつぶやくように言った。  ベッドに腰掛けた少女は驚きを隠せず、空いているほうの手で口元を覆う。手元から伝わったみたいに、かわいそうなくらいにわかりやすく頬から耳の先までが赤く染まった。  
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