0人が本棚に入れています
本棚に追加
▽
サラは、城下町に現れた敵影を追いかけていた。
首都であるこの街は住宅の密集が激しく、大通りにでも出ない限り狭い路地が続く。そのためにサラは常に神経を尖らせて敵影を追っていたが、
(……私、皇女様仕えの騎士団なんだけどなあ! ほんとに!)
深夜に叩き起こされて緊急出動の命を受けたサラは、寝不足からかなりイライラしていた。
結果として見事にひとつ年下である後輩のマイホームをぶち壊してしまったが、
(経費で落ちる)
根拠のない確信を持ったまま仕事を遂行する。
最初のコメントを投稿しよう!