会長様?お父様?-1

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真っ先に心臓がドキッと反応した。 私はそれを隠すように返事をする。 「は、はい!」 その返事を聞いて、悠哉はまたニコッと微笑んでいた。 ああ、いよいよなんだね。 心配事はそれなりにあるけれど、でも、これは悠哉との距離がまたグッと縮まることを意味してる。 照れくさいような、恥ずかしいような。 どこか落ち着かない私をよそに、悠哉は手を握りしめてきた。 そして、ゆっくりとさっき通ってきた道を歩いていく。 午後の暑い日差しが照りつけるなか、木も草も、道も車も、どこかギラギラと輝いている。 私は空いている手をかざし、目を細めていた。 そんな私をチラッと見てくる悠哉の笑顔も、とても眩しく見えていた。
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