会長様?お父様?-1

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私、だ、大丈夫かな? しばらく座席で1人オロオロしていた。 そんな私をチラチラ盗み見する悠哉は、クスクス笑っていた。 …あれ? 来週来るのはわかったけど、今はどこへ向かってるの? 不思議に思い、悠哉を見つめまたも問いただしてみる。 「…あの、今はどこへ行くつもりなんですか?」 「会長宅。…つまり、俺の実家だ」 じ、実家ぁぁぁ!? 頭の中で私の声がこだまする。 そ、そんな急に実家だなんて…。 心の準備も何もしてませんけど!? さらにオロオロし始めると、悠哉が声を出して笑う。 「アハハ!さすがだな。いいリアクションだ」 「ま、待ってください!私笑えません!」 「そうか?」 「当たり前です!いきなり実家だなんて…。私どうしたらいいか…」 「安心しろ。今そこには誰も住んでないから」 「そうです!実家にいる方に会うなら会うでちゃんと…。…ん?…今何て言いました?」 「実家には、誰もいない」 …え? そうなの? 「会長が戻ってきたときはその実家で過ごすんだよ。だから今、そこの様子を見に行くところ。いつも来る前に業者呼んで掃除してもらってるんだ」 …へぇ、そうなんだ。
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