会長様?お父様?-1

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あははは…。でも、それでも悠哉の実家にかわりないんだよね? 誰もいないとわかった今でも、なぜかドキドキしちゃう。 私、恋人の実家にお邪魔するなんて初めてだしなぁ。 「会長が帰った後にも掃除入れるから、そんな気にかけなくていいんだろうけどな。…もうすぐ着くよ」 そう言われ、顔を上げて前方を確認。 見えてきたのは、純和風のキレイな二階建ての建物だった。 胸のなかの鼓動は少しずつ落ち着きを取り戻していくけど、どこか緊張してしまう。 悠哉が車を駐車場に入れると、エンジンをきった。 「なるも一緒においで」 私にそう声をかけてニコッと笑い、悠哉が車から降りる。 それに続き、私も車から降りた。 駐車場わきに堂々とそびえる門構え。 その門の鍵を悠哉が開ける。 そして開き、なかへと進んでいった。 後に続き、私も足を踏み入れる。 そこにはとてもキレイな庭が広がっていた。 まず目に飛び込んできたのは、立派な五葉松。 暑さに負けず、堂々とその場に立ち並んでいる。 玄関まで続く石畳の両脇には、きっと季節の花々を植えていたんだろうと思われるプランターがいくつか並んでいた。
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