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脚立に上り、天井を見つめた。
あら?全然汚れてなくない?
もしかして、ちゃんと洗ってたりしてた?
…いや、悠哉にそこまで掃除する時間なんてあるの?
というか、前から思ってたんだけど、家のなかすごくきれいなんだよね。
掃除が行き届いてるというか…。
フツー男の人の独り暮らしって、もっとがさつで汚れててもいいように思えるんだけどな。
私がここへ来てからは、自分の時間のあるときにもちろん掃除もしている。
一緒に住み始めて一月もたっていないんだけど、私の知らないこの家のルールみたいなものがまだまだあるのかな?
天井を見つめた後、ゴシゴシ洗わずとも軽く流すくらいでいいかなぁと判断した私は、いざ水で流そうとシャワーを上へ向けて発射。
そして自分のアホさに気づく。
そのシャワーからの水は、無惨にも自分へおもいっきり降りかかってきた。
「…」
これで悲鳴をあげるほど驚くこともなく、誰かに見られ笑って誤魔化す必要もなく、ただただ呆れながら目をつぶった。
空いてるもう片方の手の甲で顔の水を拭い、ゆっくり脚立から降りる。
シャワーを止めて、ため息ひとつ。
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