さざ波-2

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あ、そっかぁ。そうだよね。 アホなところが好きだなんて、そういうわけないか。 でも、ある意味活かされてる? そう思い顔を熱くさせながら、悠哉の顔を見上げた。 私の髪の毛を拭い終えると、悠哉もそのまま見つめてくる。 しばらく口を閉ざしたまま、私の瞳の中を覗き込んでいた。 なんとなく不思議に思い、そっと声をかける。 「悠哉?どうかしました?」 「…ん、いや」 そう言って、私の頭をポンポンした。 …何? もしかして、会合だったんだもん疲れちゃったかな? そう思いながら、悠哉を見ていた。 すると、私にニコッと笑ってくる。 「なる、お前に言うのを忘れてたな」 「え?」 「俺の家は、二、三ヶ月に一回ハウスクリーニングが入る。風呂場の天井まで洗う必要はない」 「そうなんですか!?」 「ああ。キッチン、風呂場、あとは床のワックスなんかは毎回やってもらってるよ。ここのマンションの管理者たちが、事前に日にちを決めて連絡よこすことになってるから、そのつもりでいろ」 わ、わぁお…。 ほぉら、思った通り。 やっぱり必要なかったのね。
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