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あ、そっかぁ。そうだよね。
アホなところが好きだなんて、そういうわけないか。
でも、ある意味活かされてる?
そう思い顔を熱くさせながら、悠哉の顔を見上げた。
私の髪の毛を拭い終えると、悠哉もそのまま見つめてくる。
しばらく口を閉ざしたまま、私の瞳の中を覗き込んでいた。
なんとなく不思議に思い、そっと声をかける。
「悠哉?どうかしました?」
「…ん、いや」
そう言って、私の頭をポンポンした。
…何?
もしかして、会合だったんだもん疲れちゃったかな?
そう思いながら、悠哉を見ていた。
すると、私にニコッと笑ってくる。
「なる、お前に言うのを忘れてたな」
「え?」
「俺の家は、二、三ヶ月に一回ハウスクリーニングが入る。風呂場の天井まで洗う必要はない」
「そうなんですか!?」
「ああ。キッチン、風呂場、あとは床のワックスなんかは毎回やってもらってるよ。ここのマンションの管理者たちが、事前に日にちを決めて連絡よこすことになってるから、そのつもりでいろ」
わ、わぁお…。
ほぉら、思った通り。
やっぱり必要なかったのね。
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