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霧生は何も疑わずに船に乗った。船は出航され霧生に逃げ場所はなくなった。
しばらくたって船内から銃声が聞こえた。霧生と仁が交戦中だ。
「≪秀榮、状況は?≫」
「≪真を捕らえましたが霧生が消えたそうです≫」
さすが、霧生。
「≪雪人は見つかったか?≫」
後ろを振り向くと霧生が銃を構えて立っていた。霧生、中国語話せたんだ。
「≪よくここまで来れたね。意外に仁は役に立たなかったな。≫」
「仁の目当ては雪人....お前もか?」
僕は笑みを浮かべ
「霧生、僕は雪人くんなんてもう興味はないよ。最初はあったけど.....僕は君に用があるんだよ。」
と言いながら霧生の後ろを指さすと霧生は僕の指した方を見た。そこには拘束されている真、いわゆる人質ってやつだ。
「大人しく捕まれってことか....」
「勘がいいね。大人しくしないとそいつを殺すよ」
僕は懐から銃を出し霧生にむける。
だが、霧生は笑っていた。なにがおかしいと質問すると霧生は真を拘束していた仁の部下を撃ち殺した。
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