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「従兄弟の漣。仕事で帰国してきたんだ。普段はアメリカに住んでる」
「そうなんだ。初めまして、瀬名雪人です」
雪人が挨拶をしても漣は無視してしまった。そのおかげで空気が悪くなってしまっている。漣が日本に滞在するのは一週間、この一週間が思いやられる。
部屋は客室を貸すことにした。部屋に案内すると
「零、雪人、どこに寝る?」
「俺の寝室だけど?雪人の部屋の準備がまだできてなくてね」
「そう....」
なんだかいやな予感がした。仕事のため書斎にいると雪人が入ってきた。
パソコンや書類を片付け
「どうした?」
と聞くとよく見たら手には枕と毛布を持っていた。漣のやつか.....
「漣さんが零さんと寝たいって」
「言ってくる」
漣に言おうと寝室に向かおうとすると雪人が
「俺が客室で寝るから」と言ってきた。
「なに言って.....」
「漣さんは久しぶりに零さんに会ったから....寝てあげて」
僕はパソコンと書類を鞄にしまい上着を持って玄関に向かった。
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