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「えりさん。どうしたの?嬉しそうな顔…」
色々な事に思いを巡らせながら、私はずっと微笑みながら、蒼を見つめていた事に気が付いた。
「そう…そうね。嬉しいもの、貴方が来てくれた事が」
やはり、この男の前では素直になってしまうのだと感じる。
全てを晒したから、寝てしまったから…そんな、単純な事では無い。
それは、榊に対しても同じで在る筈なのだ。けれども、榊に対しては戸惑いを隠せない。
お互いの立場も、もちろん関係するけれども、それだけでは無い気がする。
「あははっ。えりさん、照れちゃいますよ。そんな風に言われると」
「ねえ、蒼くん。まだ荷物は届かないから、何か食べにいかない?この間のカフェでのんびりと」
「良いですね~実は、腹ペコだったりしてます」
蒼と一緒に歩く。そんな事も愉しかった、思わず腕を組みたくなる…
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