第八章

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「私もです…やっぱり、社長の方が呼びやすいですもの。会社で口を滑らせて、俊介さんなんて呼んだらどうしようかと思っちゃいますよ」 「確かにな、まっ今日は仕事の話はやめにしないか? 」 「そうですね、それじゃ…何して遊びますか?俊介さん」 「うん、それが問題だな…どうやら、俺の一番苦手分野だぞ。なあ、えり…俺といるのは退屈か?」 「それがですね…困った事に、退屈しないんです。此処だけの話ですよ…天下の榊社長が 、オタオタする姿を見られるんですよ!」 「ほんっとに、お前はやな奴だな~」 「そうですね、性格悪い女なんですよ。遣り手の上司から男前って呼ばれたりしますけどね~」 「ほう、そいつの見る目は確かだな、出来れば友達になりたいよ。俺の苦労をわかってくれそうだ」 「あら、俊介さんでも苦労をされる事なんて、お有りなのですね。驚きですわよ」
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