第十一章

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「新しい仕事探しに来て休憩しろって言われるとはな」 愉しそうに榊が笑う。 また日本へ戻れば、馬鹿みたいに忙しい日常が待っている。 「仕事していないと死んじゃいますよね、きっと」 「えりがその間ずっと居てくれるなら、一年や二年休むぞ?」 「世間から忘れられますよ」 「そうだな…それも良いかもしれんな。それでまた一からやり直す」 「何をやり直すんですかね?」 「さあな…彼女が待ってるぞ。いって来いよ」
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