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榊とする食事は嫌いではない。ラフに見せても決して他人を不快にさせないし、従業員に対してもスマートな振る舞いをみせる。
知り合った頃の榊はもっとガサツと云う程ではないにしろ、これ程までに優雅では無かった気がする。
そうして考えると随分長い間この男の傍にいるのだ。
適度な距離感、寝てしまった後でもそれは変わらない。やはり心地好いのだ。
「どうした?やけに視線を感じるぞ?」
「そうですか?見惚れてただけですよ」
「そうか、無理もないな。結構良い男だからな、そう思うだろ?沈さんも」
「そうですね、佐野さんがいなければアプローチかけてるかもしれませんよ」
「あら、またライバルが増えちゃいましたね」
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