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親戚…蒼はそんな風には話していなかった気がする。
「その親戚の貴女が、どうして私の会社を知ってるのかしら?蒼くんが話すとも思えないんだけれど」
「それは…その…調べたんです。あっ、私じゃないですけれど…私の父が」
「えっ?どう云う事なのかしら…正直なところ気持ちの良い話ではないわ」
見ず知らずの人物に調べられる、それがどの様な意味であれ気味が悪い。
目の前の彼女は溜息をつきながら、諦めたように話し始めた。
「そうですよね、それが私でもそう思うと思います…順番にお話します。蒼くんの事を調べたのは、お見合いのためです」
「お見合い?それは蒼くんのって事かしら」
「そうですね、私と彼のお見合いのためです」
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