第十三章

17/40

525人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
親戚…蒼はそんな風には話していなかった気がする。 「その親戚の貴女が、どうして私の会社を知ってるのかしら?蒼くんが話すとも思えないんだけれど」 「それは…その…調べたんです。あっ、私じゃないですけれど…私の父が」 「えっ?どう云う事なのかしら…正直なところ気持ちの良い話ではないわ」 見ず知らずの人物に調べられる、それがどの様な意味であれ気味が悪い。 目の前の彼女は溜息をつきながら、諦めたように話し始めた。 「そうですよね、それが私でもそう思うと思います…順番にお話します。蒼くんの事を調べたのは、お見合いのためです」 「お見合い?それは蒼くんのって事かしら」 「そうですね、私と彼のお見合いのためです」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

525人が本棚に入れています
本棚に追加