第十五章

23/34
前へ
/34ページ
次へ
季節は慌ただしい中で冬を越して、日によっては車の窓を開けっ放しでも快適なぐらいだ。 「それで、どうするんだ?」 「どうって、なんの事ですか?」 助手席の榊が呆れた風に笑い出す。 「仕事して無いのも退屈だろ?うちに来れば、俺の顔も毎日見れるぞ」 「あら、毎日だなんて。此処一月の間、日本にいらしたのは何日間かしら?」 「だから一緒に行けば良いじゃないか、鈍ってる英語もすぐに使える様になるぞ」 「考えておきます、それじゃお気をつけて」
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

506人が本棚に入れています
本棚に追加