第2話

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美海、   元気かな…   初めは、愛想もなく可愛げのない…、 そんな女の子だったのに。 そう、感じていたのに。 なぜなのだろうか。 雨音響く公園で一人佇む、あの女の子の涙が拭えない。   敦の脳裏には、あの公園で初めて出会った時の、涙を目いっぱいに浮かべて、自 分を睨む彼女の瞳が脳裏に焼き付いて、未だに消えないでいた。 自分が気にする理由は特段無いのだけれど。 家が隣なだけで、親同士の仲がいいわけでも、面倒をみてくれとも頼まれたわけではない。 けれど、気になって仕方ない。 自分には持っていない、まっすぐな瞳の強さ。現実を受けいれる、強い覚悟。 あんなに小さな身体で乗り越えようとするバイタリティ─。 そんな君が、なぜか気になるんだ。   今も、悲しんでいないかって。 たった一人で、小さい身体を震わせながらも戦っていないだろうか、泣いてはい ないだろうかと。
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