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そして、彼女に初めて出会ったあの日から一週間が経った。
昨日までの天気がまるで嘘のように、放課後、澄み渡る梅雨晴れの空が下駄箱か
ら出た自分を迎えてくれた。
今日も特に用事も、予定も自分にはない。
また、少し遠回りして帰ってみるか…。
まだ今朝まで降っていた雨の跡が残された、ぬかるむ校庭を歩きながら空を
見上げた。
見上げた空に一つだけ小さな白い雲がポカンッと浮かんでいる。
公園の裏の方から迂回して、入り口から辺りを見回してみると、一週間前と同様
の男の子3人にからかわれているような美海の姿が見えた。
2本の出っ歯を強調したウサギのストラップが付いたピンク色のランドセルが、
昨日の雨でグショグショになっている砂場に、寂しげに投げ捨てられていた。
その近くに美海であろう小さな女の子がしゃがみこんで疼くまっている。
「いつまでもメソメソ泣いてんなよ!」
そう言って、坊主頭で太った体系の男の子が叫び声をあげた。
そして、その少年の力強そうな腕が、地面に落ちていた直径10cm位の石を拾
うや否や、勢いよく、美海に向かって投げつけようと右手が振り翳された
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