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イルミネーションが施され、まるで宝石箱のようにキラキラと輝く、
クリスマスが近付く夜の街。
“もうすぐ仕事が終わるから、一緒に食事に行こうか”
そんなメールが樹利から届き、
可愛は待ち合わせ場所であるデパート前で、行き交う人々を眺めていた。
「ねぇ、あれ、桜木さんだよね?」
そんな可愛の姿を見かけた同じ大学の二人組の女子大生は小声で耳打ちした。
「うん、そうだ、桜木さんだよ」
「あの子、モデルのジュリと付き合ってるって噂だよね?」
そう声を上げた一人に、もう一人が「うんうん」と頷いた。
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