時の流れ

初任務

「隠れてるのは知ってるよ？出ておいで」

誰かを探しているのか？

彼女達はキョロキョロしながら武器を下ろしつつまた喋る

「出て来ないね」

二人とも両刃剣だ

小回りの効く少し短い剣

「私達が来ないとでも思ってたのかな？」

「探し方が初めて感満載だね」

二人の武器を見ていると不意に二人の視線が此方を向いた

「君だよ？机の間に隠れてる君」

(俺の事かな？)

そんな事を思いつつ特に何も考える事なく出て行く

「こういうの初めてかな？」

「？」

頭に疑問を浮かべていると彼女達は少し目を見開いて顔を見合わせた

「もしかして任務自体初めて？」

そう言われ俺は首を縦に一度頷く

「あちゃー…どうしよう？」

「どうしよう？ってそりゃ…ちょっと連れて行って上の指示を聞かないと…まぁ連れて行かないといけないから。君名前教えて貰える？」