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「まーたこんなとこでサボりやがって。あぶねーだろーが。」
こいつは幼馴染みで生徒会長の鷹司俊成(たかつかさとしなり)
無駄に高身長のイケメンで、成績優秀、運動神経バツグンと少女マンガに出てくる王子のようなスペックの持ち主。
俺が休んでる(という名目のサボり)といつも探しに来るんだ。因みに今日のサボりスポットは温室ね。綺麗な花や小さな噴水、白いベンチとテーブルがあって結構お気に入り。
しかし、こいつがこうも毎回探しに来るのには理由があってだね。
幼稚舎から高等部までエスカレータ式で中等部から全寮制男子校という閉鎖的環境のせいでホモの巣窟となっているここでは、俺みたいな非力は大変危険らしい。
男なのに男から襲われる可能性があるんだから恐ろしいよね。
「でも、心優しい幼馴染みサマが、何かあったら助けてくれるんでしょ?」
「俺は子守してるわけじゃねーんだぞ
まぁ、助けるけど」
そういって苦笑してるこいつのお陰で、俺はここでも自由に過ごせている。
俺様で自己中(自分の事は棚上げ)な所が玉に瑕だけど、気を許した相手にはオカンみたいな一面を見せるのだ。
まぁ探しに来るのは俺の母親に何やら弱味を握られて、俺を守るように命令を受けているというオチもあるんだけどね。
決してマッチョなイケメン滅べとか思ってないんだから。
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