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その日から、じゃがいもお化けはなぜか慶太の近くに現れるようになった。
バスケットボールをやっているときは、開いた非常口から覗いていたり、帰ろうとすると校門の前に立って待ち伏せしていたりした。
慶太は怖くなって学校を休み、家の中に閉じこもっていた。ここなら大丈夫だろう――
部屋に置かれたテレビから流れるつまらない番組をぼーっと布団の中から見つめていた。
慶太は朝から何も食べていない。食欲がなかった。もちろんじゃがいもお化けのせいだ。
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