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「覚えてる? 初めて会った時のこと。 彩加ちゃん、庭で ナスの世話してたよね」 ……ああ……。 もう、だめ……。 目の前が、真っ白に……。 気がつくと、 私は先輩の腕の中に居た。 私を抱きしめる力は、 とても強かった。 「返事、すぐじゃなくていいから。 もし、OKだったら…… 文化祭のキャンプファイア、 一緒に見てほしい。 ――二人が永遠に結ばれるように」 囁く熱い声が、耳に残った。
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