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先輩が図書室から出て行くと、 私はよろめくように その場に座り込んだ。 ――相良先輩が、私のこと……。 なにこの奇跡。 まさに夢のような展開。 こんな、ファンタジーな…… スペクタクルな…… エクセレントな…… インテリジェンスな……。 実感が湧かないまま、 私がうっとりと宙を 見つめていると、 ――パラリ。 すぐ近くで、 紙をめくるような音がした。 「……」 パラリ? ゆっくりと顔を上げると、 ――すぐ脇の本棚に寄りかかり、 春山先生が本をめくっていた。 「……」 …………普通に、いるしっ!!!!
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