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「あーやーか」 「るさいな。今取り込み中」 キイ、と遠慮がちにドアが開く。 「ちょっと勝手に入らないでよっ」 私がベタな反応で クッションを投げると、 兄ちゃんもベタな反応で それを顔で受けた。 「いってえなあ。 この猫の鼻のボタン部分が ちょうど鼻とぶつかって すごく痛かったぞ」 「知らないわよそんなこと」 私は構わず机に向き直った。
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