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「……これ、怖がらないよね、誰も! 指さして笑うよね、絶対!」 「で、でも、 そのくらい塗っちゃえば 誰も彩加だって気付かないから、 逆にいいんじゃない?」 トモコがさらに一歩 距離を置いて、言う。 「どこがよ!!!」 私はおでこを指差した。 「おでこに、ナラサキアヤカデス、 って書いてあんじゃん!!! …しかも、」 私は目を閉じた。 「なんでまぶたに目が 書いてあるわけ?? 関係なくね??」 トモコがブッと吹き出し、 田辺たちと一緒に 床に転がって笑い始めた。
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