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「彩加ちゃん、大丈夫?
皮膚呼吸出来てる?」
アリス佐伯が、不安そうに
いらぬ心配をしている。
「うん、大丈夫。
……もう直してる時間ないし、
今日はこれでいくよ……」
私は笑い転げる3人を一瞥すると、
制服の上からさっさと衣装を被った。
……先輩にだけは
見せたくないな、この顔……。
あれから、先輩とは
顔を合わせる機会がなかった。
明日のキャンプファイアまでに
返事をしなくちゃいけないのに……。
――私の心は、まだ揺れていた。
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