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「あれ、どうしたの?」
後ろから聞こえた、美しい声。
振り返ると、金色のオーラに
包まれた相良先輩が立っていた。
そのあまりの眩しさに、
思わず顔を背ける。
「もしかして、閉まってる?」
「いえいえ、開いてます。
どうぞどうぞ」
さっさと引き戸を開け、
自分の家のように
先輩を中へ促す。
図書室に人影はなかった。
先輩の後について、
部屋の奥まで進む。
先輩は窓際に立つと、
鍵を外し、窓を開けた。
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