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それから私たちは、
無言でラーメンを食べた。
左側の肘が触れ合うたび、
ドキドキした。
1週間前までは、
こんな気持ちになるなんて
想像もしなかったのに。
田辺がコショウを取り、
ラーメンに振って、
派手なくしゃみをした。
――漫画かっ。
心の中で突っ込みながら、
私は田辺の隣の居心地の良さに、
なんとなく切なさを感じていた。
明日の今頃、
わたしはどんな結論を
出しているんだろう。
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