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「なんか顔、赤くねえ?」
「え?」
顔を上げると、田辺の顔が近づいていた。
「!……ペ、ペペペぺペイントが
落ちてないんじゃない?」
「そうそう、俺もそう思ってさ。
塗り過ぎるとクレンジングしても
完全には落ちなくなるって
書いてあったんだよな、説明書に」
田辺の顔がさらに近くなる。
「そっ、その割には遠慮なく
塗ってたじゃんっ」
私は微妙に身体を反らし、
顔を避けながら言った。
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