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私は、必死になって手を伸ばした。 手に触れたものを 無我夢中で引っ張る。 次の瞬間、バキバキッと何かが 剥がれるような大きな音がして、 私は天井に吊り下げられていた 暗幕とともに床に倒れ込んだ。 ガッシャーン、という音が響き、 窓の外から挿し込んだ光が私を照らした。 顔を上げると……。 驚いた顔の相良先輩と、 その友達が立っていた。
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