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……あ……。 見られた。 先輩に、こんな顔……。 私は、呆然と 先輩の顔を見上げていた。 「あーーーっ!すいません!」 突然、視界が遮られる。 床に這いつくばる私の体を 誰かの腕が起こし、 包み込んで隠した。 「ちょっとちょっと!トラブル! 狼男くん、早くお客さんを 外にご案内して!!」 胸に埋もれた私の耳に響く、 ――田辺の声。
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