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「はっきり……させるよ。今日」
「え?」
わたしは振り向き、まっすぐにアリス佐伯を見た。
「今日、私、――。
ずっと好きだった先輩と、
キャンプファイアを一緒に見るの」
「カナダに行っちゃう、
相良先輩ってひと?」
私は目を見開いた。
「な、……なんで知ってるの」
「田辺くんから聞いたの。
あなたのお兄さんが言ってたって」
「……」
……あの兄……っ。
あれだけ精神的ダメージを
与えたっていうのに、
また懲りずに――。
バカ由紀也!DEATH!
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