プロローグ

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 窓際のホワイトテーブルには26インチのパソコンのモニター。その横には二人の写真が流れる透明のフォトフレームが飾られていた。 10インチの画面に流れる結婚式での写真。それを手に取り、ぼんやりと見つめていた。 ――秋雄さんはどこへ行ってしまったの?  パソコンを立ち上げたところで簡単に情報は掴めない。唯一、なにか知っていそうな信介さんはどこかへ行ってしまった。 追いかける気力もなかった。この部屋、秋雄さんの香りから離れたくなかったから……。 お母様には部屋に戻ってゆっくりしていなさい。夕食は私が作るからと、リビングから追い返されてしまった。 ――きっと鬼嫁と思われたんだろうなぁ……。
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