琢磨の過去

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屋敷に戻るとアリスが驚いた顔をしていた。 「アリス、奈津美がいなくなったのは知っていたかい?」 「…いいえ。知りませんでした。」 すると琢磨は馬を叩くようなムチでアリスの背中を叩いた。 「お前は1日屋敷にいて何も気付かないというのか?」 《ピシッ》 何度も叩かれアリスの服が裂け白い肌が真っ赤に染まっている。 「やめて!もうやめて!この子は何も知らないわ!私が勝手にやったの!!」 奈津美はアリスを庇うように抱きしめた。 「ごめんなさい…。…お父…様。」 アリスはその場で気を失った。
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