夜空

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有馬の手に涙が落ちた。 「す…すんません。」 「顔をあげて、ねっ? 沢山の人を守れないと自分を責めないで。 あなたはまだ若いもの。 幸せになりなさいね。 さぁ、もう行きなさい。捜査中なんでしょう? 来てくれてありがとう。 とても嬉しかったわ。」 有馬は頭を下げると病室を出た。 茂の奥さんは枕の下から夫婦で写した最初で最後であろう写真を見た。
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