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「うわっ!!」
驚きのあまりのけぞって
足を滑らせ、後ろに倒れて
尻もちをつく。
「いったぁ……」
4つん這いになって
お尻の痛みを逃していると、
私の目の前に、田辺が
座り込んだ。
「大丈夫かよ」
「大丈夫じゃ……ないよ……
いてて……」
田辺は痛みに顔を歪める私を
じっと見ていたが、
スッと手を伸ばし、
頬をぐにっと引っ張った。
「いでっ!!
……い、いだいっ!!
――なによぉ、いきなり!」
涙が出そうなくらい痛くて、
一瞬でお尻の痛みが消え去る。
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