THE LONG DISTANCE OF MURDER

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 私達は戦争をしている。私は部隊長に任命され、部隊を率いて戦ってきた。そして、敵軍の無敵要塞と言われる要塞を攻撃するに至る。地上大部隊は正面から攻め、少数精鋭部隊が要塞内部に侵入する。だが、予定通りは進まない。思ったよりも地上部隊が苦戦、空中からの攻撃にも悩まされている。  しかし、私達は要塞内部に侵入してしまっている。援護に向かえない。仕方ないので別部隊の航空機部隊に援護要請を行う。さぁてと、突撃だ。  私は目を細め道を見据える。こうすればなんとなくだが、進むべき道がわかる気がするのだ。(仲間達はこの目を通称、勝ちの目線と呼んでいる) 要塞内部は当たり前だが、入り組んでいる。しかし、私にはわかる。迷わない。が十字路にて悩む。どれに進むべきかではない。どれも進むべきなのだ。仕方ない、部隊をわけよう。 「ここかな……」  部隊を分けた結果、私は単独で行動することになった。 そして1つの扉にたどり着いた。おそらく、制御室だろう。私はショットガンを構え扉を開く。  案の定、制御室だった。現場の敵兵士達が一斉にこちらを向く。目を細める。瞬間、敵兵士達が拳銃を乱射して来た。が、わかる。当たらない『道』が。  私はそのまま、走り出す。要塞の司令官らしき人物に接近し、ショットガンを喉元に突きつける。
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