THE LONG DISTANCE OF MURDER

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「投降なさい、無駄な血は流すべきじゃない」  私はキメ顔でそう言った。敵兵士達に動揺が走る。が、司令官らしい人物は微動だにしなかった。流石だ。 「……報告。制空権が敵に奪われました」  しばらくの沈黙の後、敵兵士が口を開いた。恐らく援護要請した部隊だろう。エースでも来たのかもしれない。 「……スイッチを押せ」  司令官らしき人物が口を開く。相変わらずあわてずに。 「黙りなさい!!黙って投降してよ!!」 私は声を荒げる。ある種の恐怖を私は抱いていた。銃口を突きつけてなお、主導権を握れないでいる。そんな状況で恐怖せずにいられるだろうか。 「聴こえなかったのか?早くスイッチを押せ!!」 司令官らしき人物が再び言う。冷静にしかし力がこもっている言い方だ。それに呼応し、1人の兵士が手早くコンソールを操作する。こーゆー時に武器が2つ欲しくなるんだよね。司令官らしき人物に突きつけているおかげで、コンソールを操作している兵士に牽制でショットガンを放つ事も出来ないのだから。  ほんの数秒、兵士がコンソールを操作した時間だ、で状況が一変した。 鳴り響くアラート音。警報のライトが辺りを赤く照らす。そして、この状況を一番わかりやすく説明しているディスプレイ 『施設自爆まであと━━』 自爆スイッチを入れちゃった!?この人等、正気!?
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