第1話

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「俺、男だよ?」 「そんな事分かってるし。」 来栖まで敦士と同じこと言うのかよー。 「じゃあ、なんで俺?」 「なんでって…………。」 「俺らって、何か接点あった?話したこと……………ないよな?三上、俺の事なんにも知らないでしょ?」 ジッと俺の心の内を探るように見てくる来栖。そんな疑わしい目までもキレイだなあと思ってしまう俺は、かなり重症だなと思う。 「…………知らないから。だから、気になったんだけど。」 「は?」 飲んでいたお茶のグラスをテーブルに置いて、来栖の方に向き直る。 「来栖の事は、入学した時から知ってたよ。目立ってたし。キレイだし、立ち振る舞いがカッコいいって思ってた。」 うわ。俺、すでに告ってんのに、好きになった理由を話すのって、こんなに恥ずかしいとは思わなかった。 めっちゃ顔が赤い。うん、赤いぞ。
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