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「俺、男だよ?」
「そんな事分かってるし。」
来栖まで敦士と同じこと言うのかよー。
「じゃあ、なんで俺?」
「なんでって…………。」
「俺らって、何か接点あった?話したこと……………ないよな?三上、俺の事なんにも知らないでしょ?」
ジッと俺の心の内を探るように見てくる来栖。そんな疑わしい目までもキレイだなあと思ってしまう俺は、かなり重症だなと思う。
「…………知らないから。だから、気になったんだけど。」
「は?」
飲んでいたお茶のグラスをテーブルに置いて、来栖の方に向き直る。
「来栖の事は、入学した時から知ってたよ。目立ってたし。キレイだし、立ち振る舞いがカッコいいって思ってた。」
うわ。俺、すでに告ってんのに、好きになった理由を話すのって、こんなに恥ずかしいとは思わなかった。
めっちゃ顔が赤い。うん、赤いぞ。
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