第1話

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「そしたら、なんか…………。 その日から、来栖のことが気になって。」 「……………。」 「今日、ババ抜きをしてたんだ。」 「は?ババ抜き?」 話題が変わったと思ったんだろう。 来栖が変な声を出した。 「うん。それも、一番負けた人は好きな奴に告るとゆーベタな罰ゲームつきの。」 「…………ベタだな、確かに。」 「俺、負けてばっかで。誰に告るんだって聞かれて。俺、頭ん中に来栖が浮かんだんだ。それまで、自覚してなかったけど…………、でも、これって、恋、だよな?」 そう言い切って、顔を上げた。 ──────────うっ! 来栖が!!来栖の綺麗な目が!! じっと俺を見てるー!!!
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