第1話

8/48
前へ
/87ページ
次へ
「まあ、保がそれでいいんなら、俺は何も言わねーけどさあ。」 お?祝福してると取るぜ? 「おめっとー。保。初彼氏ー。」 「サンッキュー!誠治!!」 コツンと誠治と拳同士を合わせる。 と。あれ? 滋お前なんで俯いてるんだ? 「どーした?滋。辛いんか?」 「保………。」 「んー?」 顔を上げた滋は、何故か目を潤ましてた。 「俺………。」 「三上ー。」 あ!!迎えだ! 「今行く!じゃあな!みんな!!」 来栖と一緒に帰れる日が来るなんて、夢みたいだ! 「あーあ。ありゃ、頭ん中お花畑だな。」 「ホントだな。…………大丈夫か?滋。」 「え?うん。大丈夫だよ………。 なんで?誠治。」 「いや、別に…………。」 俺が帰ってからの3人の会話。 滋の落ち込んだ様子。誠治の心配。 俺がその理由を知るのは、もう少し後のこと。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

59人が本棚に入れています
本棚に追加