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「ママ、ほらほら!小さなお魚~!取って取って!」
愛する娘が、はしゃぎながら川を覗き込む。
「よし!ママに任せなさい!」
娘の横に並び、膝をついて水の中に手を入れる。
「だから、四つん這いはやめろって!そんな簡単に手で取れるわけないだろ」
翔太は私のお尻を軽くペチッと叩く。
「だったら、パパが取ってよ~」
「パパ取ってぇ~!」
翔太が笑う。
千咲が笑う。
私が笑う。
キラキラ光る静かな川のせせらぎ。
頬に触れる清々しい風の旋律。
私たちは手を繋ぎ、いつまでも歌い続ける。
笑顔と幸せに満ちた歌を。
不変の愛に満ちた
幸せという歌を…。
・・・・・・・end・・・・・・・
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