彼女の想い

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ねぇ……私と連絡がとれなくて、本当に心配してたの? 心配していたなら、どれぐらいかしら? 女っていう生き物は、“どれぐらい” って言葉がとても大好きだ。 私だって女だし、……誰かと比べたがる。 けどそんな権限はない。 「ねぇ刹那、早く着替えてきて?」 「……え?」 「どうしても行きたい所があるの!」 わざと笑顔を作って、安心するその温もりから離れた。 そして彼の背中を押す…… ねぇ神様…… 彼を彼女に返す代わりに、最後に思い出を下さい! ――――――…… 「うっわー! 素敵ー!!」 行きたい所……それは “水族館” だった。 2度も訪れて、入ることさえ叶わなかったその “場所” 。 3度目の正直って、言葉があるじゃない?
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