悪夢、再来

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……“最低女?” そんなこと、言われなくても分かっている。 どんな罰だって、受けるつもりだ。 けど 「いやぁ~! 助けっっ」 今はプライドを捨てて、その人にすがるしかなかった。 少しでも良心があるのなら、こんなことしないで! 「菖蒲、車に乗せろ!」 「了解っす」 森先輩の命令とともに、私の身体は宙に浮いた。 そして私と入れ替わりに、車から次々と降りてくる男の人達……。 そこで、バカな私でも気がついた。 この人達が麻衣ちゃんに酷いことをしたんだって。 これから、私も同じ目に遭うのだって。 ……気がついたの! ――――ドサッ! 後部座席のシートに、投げつけられるように倒された身体。 背中を打ち付けられて悲鳴をあげそうになった。
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